こんにちは!自炊コーチの藤本裕子です。
「わたしを取り戻し、わたしを生きる」ための
自炊をお伝えしています。
東洋には「陰陽」という考え方があります。
すべてのものはバランスをとりながら
変化し続けているというもので、
私はこの考え方を知ったとき、
健康も仕事も人間関係も
同じように捉えられることに驚きました。
物事を固定しない。
そして、ひとつの原因だけで判断しない。
全体のバランスの中で捉えていくという見方が
とても新鮮だったからです。

例えば、咳が止まらないとき
西洋の考え方では
ウイルスが原因でのどに炎症が起きているから
薬で咳を抑える対応をします。
東洋の考え方では
カラダが異物をキャッチして
防御反応が起きてるから
原因を排除して咳がでないように対応をします。
どちらがいい悪いではなく、
両方のやり方を知って状況にあわせて選択したり、
もしくは、組み合わせることができたら
解決策が広がると思います。
現代社会は西洋的な考え方が中心なので、
「陰陽」の考え方は馴染みが薄いかもしれません。
私が、西洋的な考え方と東洋的な考え方の
両方を活用していると言うと、
エビデンスがないことは信用できないとか、
そんなおまじないみたいなことで?と
怪訝な顔をされることも少なくないから(笑)
だけど、
この「陰陽」の考え方を知っておくことは
視野を広げ、視点を増やし、
物事を状況に応じて臨機応変に捉えるきっかけを
与えてくれると思います。

私は、この陰陽を
「やじろべい」と理解しています。
(やじろべいって若い人にも通じるのかな?!)
健康でいるために何を食べたらいいですか?
と問われたとき、
食事と病気に因果関係があるとしたら
こういうことだと思うよ!と、
やじろべいを例に説明します。
やじろべいは揺れが少ないほうが安定します。
ど真ん中にいて小刻みに揺れているときは
落ちたりしません。
食事でいうなら、ど真ん中とはいわゆる定食
ごはん、お味噌汁、肉か魚料理、副菜、お漬物が
それにあたります。
栄養のバランスがとれていて消化もしやすい。
そういう食事を続けているとカラダの揺れは小さく、
健康を大きく害することは少ないと思います。
だけど、毎日がファーストフードやコンビニ食で
高カロリーだけど低栄養のものばかりだったら
やじろべいの揺れは片方に激しく傾いて、
もとの状態に戻すために
カラダもココロも必要以上に力を使います。
頻繁に不調が起きたり、気分の浮き沈みがあったり、
もしかしたら、揺れが激しすぎて
やじろべいの軸から落ちてしまうかもしれません。
やじろべいの揺れが少ないのは
陰陽のバランスがとれているときで、
揺れが激しく大きいときは
負荷がかかっているとも言えます。
どちらがいいとか悪いとかではなく、
大きく揺れていても
やじろべいが左右にちゃんとふれているなら
問題はありません。
よりダイナミックに
バランスをとる力があるということだと思います。
ですが、同時に、
激しすぎて落ちてしまうかもしれない危険とも
隣り合わせだと知っておく必要があります。

このやじろべい方式は、
私の人生の指針のひとつになっていて
健康管理や生活習慣はもちろん
仕事の進め方や自炊のやり方も
陰陽のバランスがとれているかを意識しています。
やじろべいは、
揺れないことが安定ではありません。
揺れながらもちゃんと真ん中に戻ってくる。
それが安定です。
私たちも同じで、健康のために
完璧な食事を続けることが目的ではないし
いつも正しくあろうとすることが安定でもない。
崩れることがあっても、また戻ればいいだけ。
その感覚があるかどうかが大切だと思います。
やじろべいが
軸を起点に揺れたり戻ったりを繰り返すように
私たちにも、そうやって戻るための軸が必要です。
自炊は、その軸(揺れても戻る力)を
毎日の中で静かに育ててくれる場です。