こんにちは!自炊コーチの藤本裕子です。
「わたしを取り戻し、わたしを生きる」ための
自炊をお伝えしています。
料理教室でのお悩み相談で
「甘いものが辞められない」という声は
本当に多いのですが
そんな方々に
ひとつ共通点があるとしたら
ずっと気を張って
ずっと緊張して
ずっと自分を後回しにした時間のあとに
爆食いタイムがやってくる
というものです。
例えば、
朝から晩まで仕事が忙しくて
処理と判断に追われ
パソコンから目を離す暇もないまま
一日が終わったあと、とか
朝から晩まで小さな子どもと過ごして
ゆっくり昼食もとれず
トイレにいく暇もないまま
ようやく寝かしつけたあと、とか
やっと一息つけると思うと同時に、
甘いものが食べたくなる。
美味しいから食べているわけでも
ご褒美として食べているのでもなくて
ただただ、何かを食べたいのだと。

甘いものには
緊張をゆるめる働きがあって
食べること自体にも
副交感神経を優位にする
作用があることから考えると
お悩みの爆食いは
自分をリラックスさせるための
反応なのだと思います。
これって甘いものだけじゃない。
お酒が辞められない、
パチンコに通いつめる、
家にたどり着いたら動けないというのも
形は違うけど同じかもしれません。
だから
まずはそこに気づくこと。
めちゃくちゃがんばって
我慢している自分がいるということに。
そして、それをどれだけ軽減できるか、
自分をほどく時間をどうやって作るかが
次のステップかなと思います。

リラックスというと
エステやマッサージ、瞑想などが
思い浮かぶかもしれないけど
最初の一歩はもっともっと手前でいい。
本当のリラックスは
お金も時間もかからない
日常の中にあります。
すごいことじゃないけど
これをしていると安定するな、
これをすると「無」になれるな、
そういう時間のことです。
甘いものが辞められなかった人が
辞められるようになったきっかけとして
とても印象的だった話があります。
その人は
ずっと使っていた炊飯器が壊れて
「土鍋」で炊くようになったら
炊飯時間がとても楽しくなったそうです。
湯気のあがるタイミング、
そこから漂ってくる匂い、
炊きあがってから蒸らすまでの音、
そこに意識をむけていると
いろんなことが繊細に
キャッチできるようになって
最初はタイマーで計っていた時間も
自分の感覚で
ピタリと火を止められるように。
そうやって炊いたごはんは
毎日、違っていて、
上手くいく日もあれば
焦がしてしまう日もあるけれど、
それも含めて全部、美味しくて
もう炊飯器には戻れない。

甘いものを爆食いすることが
自分をゆるめるための
「いつもの時間」だったのに
いつの間にか
土鍋で炊飯することが
自分をリラックスさせる
「いつもの時間」に置き換わって
結果、悩みが気にならなくなったそうです。
だからといって
あなたも土鍋でごはんを炊きましょう!
と言うつもりはありません。
ただ、それほど身近で小さなことが
変わるきっかけになるということです。
自炊の時間が
あなたにとっての安心のひととき
「いつもの時間」になるかもしれない。
あなたの生活の中にも
それは必ずあるはずで、
その可能性を忘れないでほしいのです。